今年の日めくりも数少なになりました。
後何日かで12月になります。1年の経過がすごく早く感じてしまいます。皆さんお変わりありませんか?お子様はお元気でしょうか?

 今回は前回の続きです。
 第4は母親・父親の育ちの問題です。
これには知識・技術という面と、意識という2つの側面があります。知識・技術という面において云うならば、昔は兄弟も多く子育てを見たりかかわる機会も多く、その都度親なり祖父母なりからこうすれば・・・・といった教えがあったものですが、兄弟の減少で子育てを経験(手伝い)のない親がたくさん存在するようになりました。最近では中・高の授業の中に中に「子育て」という学習プログラムが始まったと聞きますが、現在の母親は子育ての知識・技術を学校では習ってきませんでした。このことは親にはなったけれど育児の知識・技術の持ち合わせはないということで、最近の親は何も知らないと批判することそのものがナンセンスなことかもしれません。
意識については、最近増加している「できちゃった結婚」のように、親になるという意識が欠如したまま親になってしまったとか、子どもが生まれれば自然に母性が生まれて、母親としてなんとかやっていけるという誤解。子どもなんて親の言うとおりに動き、大人と同じ生活が出来るという子どもの育ちに対する理解不足等が大きな問題を発生させているということです。
要は子どもが生まれかかわってみて初めて子育ての大変さに直面し、こんなはずではなかったと、とまどっているのが事実ではないでしょうか。さらに言うならばままごと気分の夫婦生活の中で、父親そして母親であるという意識が成立していない夫婦の間に子どもが存在していると言っても過言ではないでしょう。
以上4つの原因が、子育てを大変に(そう感じさせている)させているように感じます。
 では今後どうすればいいのでしょうか・・・・。
 対策として2つの柱が考えられます。その1つは子育てに対する人的援助だと思います。環境的に見ても時間的に見ても現在の子育て環境は人手不足の感は拭えません。妻に向かって子育てがどうだこうだと言う前に、おとうさんの出来る事はしましょう。全体的におとうさんは育児(の手伝い)に非協力的に感じます。育児には無駄と思われる時間がたくさん必要なものです。とにかく手と時間をたくさん必要とするものが育児であるということを理解して下さり、お手伝い下さい。だって子どもは2人の共同制作なんですから・・・。そしていろいろなしがらみやプライドはありましょうが、おじいちゃん・おばあちゃんにも応援を頼みましょう。さらには応援してくれる友人や行政サービスもフルに使うべきでしょう。だって大切な子どもの育ちの為ですもの。
とにかく母親1人では子育てが出来ない時代であることを知るべきですし、知ってもらうべきでしょう。
 もう1つは子どもの育ちや子育ての方法、そして楽しさを知る努力をしましょう。そして自分がその子の父親なんだ、母親なんだという自覚と責任を持ちましょう。何か外に対してつっぱる時だけ親の顔をして文句を言うのも結構ですが、子どもに向かって親としての責任を果たすことの方が先決に感じます。
 親は子どもの犠牲になりなさいとは言いません。しかし子どもが親の犠牲になることも許される事ではありません。
 親にも大人としてそして個人として自由に生きる権利があるように、子どもにも、しっかり世話をしてもらって、しっかり育ち、しっかりした大人になる権利があること、そしてその権利を守る責任を親は負っているということを自覚して下さい。
 子どもの育ちや人生は、大人の勝手でどうにかなってはいけないものなのです。
         
子育てって 大変?2

No.8 (h13.11)