梅雨が明けたらまってましたといわんばかりの夏の暑さが到来します。

高い温度は大人も子どもも関係なく体力を奪いますので、しっかり体を休めることが大切です。また子どもは熱を出しやすい時期です。おかしいな・・・と思ったらすぐに熱を計りましょう。 

 さて夏が来ると、どの家庭も子どもたちにとって大好きな海水浴やプール・河原や湖畔でのでのキャンプ等が企画されます。そういう中毎年全国あちらこちらで子どもの水の事故が起こり、新聞やテレビで報道されます。その度に親は何をしていたのだろう・・・と、見たり聞いたりしている人は一同にそう思います。しかし内容を聞いてみると、子どもだけが親の付き添いなしに出かけて水の事故に遭遇することは結構少なくて、ほとんどは親が近くにいながらの事故です。
 そういった事故の時の親の言葉は、「そんなところに行くとは思わなかった・・・」とか、「ちょっと目を離したすきに・・・・」とか、「自分のしていることに夢中になって子どものことが頭から消えた・・・・」等々です。この言葉だけ聞くと「なんて親だ・・・」という気持ちになりますが、現実的に子どもを連れて海や河原に行くと結構あるんですよねぇ こんなこと。

特に子どもが親の言うことを理解しはじめる頃になると、「危ないところは行っちゃだめよ」と子どもに言い聞かせることで、親としてつい安心感が出てしまい、子どもの行動に注意がいかなくなったり、浅くなったりすることが多いようです。

 しかしこの安心が大きな事故を招いていることを知って下さい。

 子どもの理解力は歳と共に上がっていきますが、10歳くらいまでは、子ども自身の中に興味やおもしろさに対する期待感が発生した場合、その興味や期待感が親の言いつけを守るという理性を超えてしまい、言われたけれど行ってしまった、やってしまったという行為を作り出してしまいます。これは子どもの一つの特性で、この年齢の子どもにとってはある面当然のことでもあります。

 と言う事は、言ったから安心ということはなく、言ったけれどこまめに子どもの活動に意識を配り、とにかく親の目の届かないところに子どもを置かないということが必要となります。ただ「じっとしていろ」と言われても無理な年齢ですから、子どもが何かに興味を感じて動き出した時は、親が必ず付き合うということをして頂きたいと思います。

 今まで何も起こらなかったことが当然と考えるのではなく、単にラッキーなだけだったと感じて、不幸な事故が起こらないよう親として十分注意しましょう。
 「 水の事故 」 
          (園だよりから)

No.39