「 虐待とは何か 1 」

 

 さて、先日国と県より子どもに対する虐待について、見つけ次第すみやかに児童相談所等に通報するようにと厳しいお達しがまわってまいりました。虐待事犯が減らないことと、早期発見をすることで大事にいたらないようにとの思いがあるようです。そしてこの通報に関しては児童施設の責任であり義務であると定義されています。ようは園で虐待の可能性のある子どもがいれば迷わず相談所に通報しなさいというものです。虐待については前にもこの欄でも書きましたが、今一度皆様の理解を求めるつもりで再度虐待についてお話しましょう。

一般的に虐待というと殴る・蹴るといった肉体的暴力が虐待とお考えになられる方が多いようですが、実はこういった肉体的暴力だけが虐待ではありません。それ以外にも性的な虐待、言葉での虐待、育児放棄等が虐待に含まれます。性的虐待とは親の性的はけ口として子どもを対象にする行為で、性交はもちろんのこと、子どもの性器をいじったり、何かを入れたり、他に対し露出させたり等の行為を、行ったり強制したりすることです。こういった性的虐待は第三者等外部からはほとんど見えず、子どもからの訴えでもないと発見にいたらないのが現状です。こういった事犯でほとんどの保護者が「子どもはいやがっていない・・・」と主張します。しかし子どもには親から見捨てられたくないという本質的な欲求がありますから、いやいやながらも保護者の言うことを聞いてしまっているのが現状のようです。こういった行為は子どもとの了解があろうがなかろうが虐待として成立し、刑事事件として立件されます。そしてついでに言うならば、子どもっていくら口止めを約束させても必ずだれか(友達や先生等)に言います(このことで発見に至るのですが・・・)。虐待によって親から受けたダメージというものは第三者から受けるものの数倍あると言われていますし、内容によっては生涯忘れることの出来ないダメージになる可能性も低くはないとも言われます。よってどの虐待にも共通することですが、「しつけの一環でその流れの中にある罰である」という保護者の言い分も、虐待防止法においては全く通用しないことを知っておくべきです。知らないでする虐待ほど怖いものはありません。来月に続きます。 
 

 

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このコラムは、我が園の「園だより」に園長が書き続けている子育て講座の一部です。。

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