「 子どもの求める親の愛 」

 2017.06

 さて今月は子どもが求める親の愛情についてお話しましょう。

 「愛情」を言葉や態度で表すことは簡単に見えて結構難しいものです。特にこれが親と子の間における愛情となると、大人同士の愛情表現や、それに対する感じ方とはおおきく違う部分が多いように感じます。このことで親子の愛情の掛け方に親と子どもの意識の上でずれが発生していることを感じることは多いです。

 このずれを具体的な例でいうならば、親は子どもに対する愛情表現をとにかく「接触」(いわゆる抱きしめる)か、もしくは直接的なかかわりと思っている方が多いように感じます。よってそれさえすれば親としての責任が果たせると勘違いしている方や、共働き等でそういったかかわりが出来ないということで、親としての責任を果たしていないと悲観されている方もいらっしゃいます。

この「接触」や直接的なかかわりも大切な愛情表現の一つではありますが、実は子どもの年齢によっては接触やかかわりよりも必要な愛情のかけ方があります。それは子どもを見つめ、子どもも見つめられているという実感を感じる関係なのです。

これは私のよく言う所属感のことで、子どもにとって必要なのは、単発的なかかわりよりも継続的な精神的安定を感じられる行為が子どもにとっては必要なのです。その為には、特別な意識で特別なかかわりをすることよりも、日々さりげなく声をかけ、子どものする話を毎日聞く、とにかく家族で一緒に食事をしたり、散歩をしたり、(テレビを見るのは役に立ちません)することで、子ども自身が家族の一員であることを感じられる取り組みが、子どもにとって必要な親からの愛なのです。

最近家族がまとまって・・・・という事か減って、何となく家族員がバラバラに感じる家庭が増えています。こんな家庭で育つ子は家族に対する所属感を感じることが出来ず、常に不安定で、愛情不足としか思えないような行動を見せます。実は残念ながら我が園の子どもたちの中にも何人か見受けられます。

家族がまとまり、その家族の一員として子どもを受け止めて頂きたいと感じます。

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子育て講座

このコラムは、我が園の「園だより」に40年間に渡り園長が書いてきたものです。